さよなら18型通勤型電車



運用を終え構内に休車扱いで留置される

  2006年7月、最後まで活躍していた小泉線を最後にワンマン化までを2ヶ月を残しながら定期運用を終えた。東武鉄道の車両の中でも一風変わった存在であったこの編成を記憶にとどめておくために簡単に振り返りたい。

1、18型通勤車とは

    簡単にいえば、新型車両200系(現在特急りょうもう号で活躍中)の投入でお役御免になった18型電車をトイレ撤去や車端部の座席撤去など簡単な改造工事で通勤電車化した格下げ車両。1811F,1812F,1813F(急行時代は1815F)が館林に配置され支線の小泉線、桐生線で活躍し車輪添削や検査の時には南栗橋、北春日部まで入線することもしばしあった。

2、車内



客室の仕切りやトイレを撤去しつり革を設置している。



基本的に向かい合わせで、両端部だけ2人がけになっている。座席は固定されていて転回はできない。



両端の座席が取り払われ少しでも乗り降りしやすくなるよう配慮されている。しかしながら
地元の高校生がこの部分に座り込み簡易お座敷電車状態になっている光景がよく見られた。

4、定期運用範囲

 基本的に佐野線(館林〜葛生)が中心で朝小泉線、夜佐野線という組みダイヤも存在した。その後、佐野線のワンマン化開始されると小泉線で終日運用されることとなり、2両編成ロングシートだった同線の電車が4両クロスシート変わるという異例のサービスアップとなった。しかしその小泉線もワンマン化されることが決まり、それを待たずしてつなぎの8553F,8556Fが館林に貸し出されたことにより18型通勤車の営業は終了となった。

佐野線(館林〜葛生)

小泉線(館林〜西小泉)

5、その後

 

2007.1/18に1812Fが1/19に1811F+1813Fがそれぞれ廃車回送されている。なお運転機器の一部は東武宇都宮線ワンマン化編成分割改造に伴い増設された運転台に一部が使われている。

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