高崎線183系使用臨時快速徹底攻略

  高崎線を中心に群馬・上越方面に臨時列車が運転されている。それらの列車が、2003年よりボックスシートの急行型から特急あずさ号で使用されていた特急車6両に置き換わった。この特急車の所属する高崎支社(現在は大宮車両センターに所属)では専用絵幕を用意し、第二の人生に花を添えている。同車を使って運転される臨時快速列車(特急として運転される草津白根、嬬恋・草津スキー号、絵幕が用意されていない快速ムーンライト苗場、碓氷峠ハイキング号、などは除く。指定席や喫煙車の構成は共通。)を徹底解剖します。

3編成とも運用を離脱、廃車となりました。


○特急車(183系)で運転される高崎線絵幕つき快速列車

列車名
運転区間
運転時期
快速 碓氷号
上野〜横川
主に春と秋。
快速 足利藤祭り号
上野〜桐生
(宇都宮線、両毛線経由)
GW
快速 マリンブルーくじらなみ号
熊谷〜柿崎
7月下旬と8月上旬の土休日
快速 一村一山号
新宿上野〜土合
夏場2日程度
快速 シーハイル上越
大宮〜石打
1月〜2月土休日

※クリックすると乗車メモが出ますが、日によって客層、乗車率は変化しますのであくまでも参考程度にお読みください。各列車の運転日は市販の時刻表、またはJR東日本高崎支社のホームページをご覧ください。


●共通するポイント(新編成に対応済み)

○急行型(165系)時代より両数は変わっておらず、車両のグレートが上がった分着席定員が減り、混雑率が高まっています。途中停車駅からご乗車予定の方は指定席の利用をお勧めいたします。自由席の中では日買うてき1号車がすいています。

○両端を除く中ほど4両がグレートアップ車で、窓も大きく快適です。高崎方面に向かう列車では奇数(1,3,5,7,9・・・)席に座るとよいでしょう。なお上野方面に向かう列車の場合は一部窓位置と座席位置がずれる場合があります。

(6)青春18切符期間、また高崎・上越線で臨時列車、SL列車などが走る場合は自由席が混雑しますので注意してください。それ以外の日でもほとんどの列車で平行してタイアップ企画(旅行先での無料バス運行など)が行われていますので、自由席がガラガラということはほとんどありません。

○編成表

○2005年12月までの組成。

←上野
喫煙車
喫煙車
高崎→
=
編成番号
1号車
2号車
3号車
4号車
5号車
6号車
=    
S1編成
1001
1051
1051
1043
1043
101
1051はM6,他はM3
S2編成
102
1001
1001
1038
1038
1012
クハはM5,1001はM13,1038はM7
S3編成
103
1009
1009
1036
1036
102
M8編成の一部(シンボルマークつき)

※喫煙車は2,4号車。
※1号車はグレートアップ車。

○2005年12月からの新組成

←上野
元喫煙車
高崎→
元配置場所
編成番号
1号車
2号車
3号車
4号車
5号車
6号車
OM101編成(旧S1編成)
1529
1042
1042
1049
1049
101
元マリ10編成の一部
OM102編成(旧S2編成)
1505
1028
1028
1045
1045
1012
元マリ11編成の一部。
OM103編成(旧S3編成)
1527
1054
1054
1032
1032
102
元マリ9編成の一部。あずさ時代は1054がM8,1032がM4。

※6号車は旧編成と同じ。2007年3月より全車禁煙。
※太字はグレートアップ車。

■183系OM101〜OM103編成のその後

OM101:2014年1月に廃車回送。クハ183-1529が群馬県伊勢崎市華蔵寺公園に保存。

OM102:2013年11月に廃車回送。

OM103:2013年7月にOM103編成が長野に転属、新N104編成となって臨時あずさ、かいじなどで活躍のうち、北陸新幹線の開業を待たずに運用を離脱、廃車。クハ182-102、クハ183-1527が千葉県のポッポの丘にて保存。

●車内

2〜5号車のグレートアップ車です。他の車両より一段高くなっており、窓も大きく、全座席テーブル読書灯がついています。ただし上野方面が進行方向の際は一部座席は窓位置とずれている席があります。
6号車の座席です。テーブルが窓側の席にしかありません。車両により、客室とデッキの仕切りが異なります。編成により内装が一部異なりますが、基本事項は同じです。
千葉 1号車の座席です。肘掛にテーブルが備え付けてあります。


●乗車レポ


青春18切符期間はさけて運転日が設定されているのでさほど混むことはないが、沿線でハイキング大会があるときなどは始発から乗車率が100パーセントを超えるので注意。新幹線よりも磯部温泉、碓氷鉄道文化村への直通アクセス列車としての利用が便利でほとんどが高崎以遠までのお客さんである。

自由席は1〜3号車、指定席は4〜6号車です。

GWに足利フラワーパークへの足として運転されている列車で、2006年には2往復に増強された。直通であることの便利さからか、指定席は満席になり立ち席が出るほどの高い乗車率を誇っている。(本来は宇都宮線経由であることや全席指定席で運転されることから紹介の趣旨にあっていないのですが、2006年の方向幕改定で、専用幕が新設されたため掲載した。)

*全席座席指定席です。


快速一村一山号。新宿発は入線前から長蛇の列。高崎までは乗る一方で、乗車率は110%ぐらい。客層は中高年が多く、渋川、土合などで降りる。2003年には高崎〜越後湯沢で車内販売があった。(2004年度は熊谷〜越後湯沢の営業)帰りの越後湯沢発も新宿発ほどではないが、乗車率は高かった。また新宿までいくということもあり、途中停車駅からの一般客もかなり乗ってくる。

●2006年より運転区間が上野〜土合の運転となりました。

自由席は1〜2号車、指定席は3〜6号車です。

快速くじらなみ号です。混雑率は往復ともほぼ満席。途中宮内で列車の進行方向が変わるので座席のセッティングには注意。海水浴へ出掛ける際は、鯨波駅、青海川駅が便利。長時間停車や車内販売はないので飲食物のの準備は必須。

2007年より快速ムーンライトながらからの接続ができなくなったため、若干はすくようになりました。復路は始発から自由席はほぼ満席。日にちによっては鯨波や青海川からでは座れない可能性もあります。

自由席は1〜3号車、指定席は4〜6号車です。

*震災の影響により、2011年夏は運休となりました。

シーハイル上越S3 まさにスキー列車で特に群馬県から結構乗ってきます。スキー客は だいたいが越後中里で下車。帰りは越後湯沢で自由席はほとんどの席が埋まるゆえ、途中駅からの乗車では希望の席は難しいかと思われます。

自由席は1〜2号車、指定席は3〜6号車です。

効能温泉吾妻号です。青春18切符期間外のためさほど混まないが、無料バスや温泉割引など沿線をあげてキャンペーンを大々的に行うので、中高年を中心に結構乗る。ダイヤは快速一村一山号とほぼかわらない。

*今後は特急四万草津号として運転されることとなり、設定は終了しました。

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